2005年 06月 04日
「○○」は勿論皮下輸液である。 午後9時半ごろに意を決して準備開始。 しかし直前になってハニーが輸液に関して難色を示してきた。 曰く 1:何かあったら困るから獣医の開いてる時間にすべきだ →皮下なので大丈夫。人間とは違うから 2:そもそもこんな事はすべきじゃない。 →(お、本音が出たね)でもコレをしないと脱水で血がどろどろになって又くるしーになるんだよ 3:こういうことをするのがえびにとってはストレスなんじゃないか →じゃ、あーたはなにもしないでいいって言うの? 自然で穏やかな死に方が出来る保証があるなら あたしだって何もこんなことはしないよ。 ターミナルケアみたいなもんなんだよ、これは。 なんかモメてるな・・・・・・ 交渉決裂決定。 押さえるくらいならするよ というハニーの申し出は断った。 そんな中途半端なこといらん。 ・・・・・・と言いつつ「ちょっとこれ持っといて」「この部分つまんで持ってて」とかいう”器具出し”はさせました・・・・・・。 えびを座椅子に乗せる。 首の後ろやや左下のたるたるした皮をつまんでびにょーんと伸ばし、アルコール綿で毛を掻き分ける。 そして ぷすっ。 獣医には逡巡するより一気にやれと言われていたので、ささっと皮を通過させた後、慎重に針を押し込んでみる。 えびは元々おとなしい子だし何だかよく分かってない様子。素晴らしくいい子だ。 と お、指に感じる抵抗が消えた。上手く皮下のゆるゆる部分に入ったみたいだね。 見れば針は1/3ほど入ってる。よしこのまま注入開始だとそっとつまんで延ばした皮を戻そうとしたら、 えびがびっくりした顔で短く「きゃっっ」と一言鳴いた。 皮に押し下げられた針がどこかに触ったようだ。 ひえーっと慌てて再び左指で皮をつまみ直す。 そのまま親指と人差し指でつまみ、薬指で針の翼の部分を押さえ、残る右手でゆっくりシリンジのポンプを押し入れる。 なんてことはない。 刺してからゆっくり3分もかからずそれは終了した。 とりあえず40㏄。 本当は日に100㏄は必要だと言われてたけど、最初だからまあこんなもんで。 午後10時には、獣医にイラスト付きで報告しとこうとルーズリーフに状況を書き出していた。 ただ、もうしばらくえびの様子を見てからのFAXにしようと思っていたのだが、それっきりころりと忘れてしまう。 思い出したのは深夜12時。 カタカタと送信が終わって一瞬の後、我が家の電話が鳴る。 なんだなんだ、こんな時間にかかってくるのはロクな電話じゃないぞと低い声で応答すると獣医からだった。 きっと何かの用事でたまたま病院に居たんだろうけど、今まで何があっても時間外には 決してコールバックしてこなかったヤツが頼みもしないのに掛けてくるなんて、よっぽど心配だったんだろうね。 でも多分もう大丈夫。 とりあえず初輸液は一発でキマった。 私の心臓は結構ばくばくだったけど、えびはそんなにって感じ。これが何より。 ①シリンジに装着して薬液パックから液を吸い取る針 ②60㏄シリンジ ③シリンジに装着して皮下に刺す針。ツマミの部分が翼状の「翼状針」 3点全て「2回使うよう」に言われている。 翼状針は3回程度までなら針先も鋭利を維持できるそうな。それ以上の使用だと針先が鈍って痛いんだって。 薬液パック。 室温なら暖めなくても大丈夫でしょーとのこと。 後ろのDOKKEN99年のポスターがススケてて泣ける。 #
by shioyebis
| 2005-06-04 23:34
| えびす病気の記録
2005年 06月 04日
えびの具合が悪く、お医者に連れ出せない。 ずっとぐったり伸びてる。 なので12年位前に我が家に来たぬいぐるみ、名前の無い彼を押入れから引っ張りだした。 えびのご飯は強制給餌の日々だし、自力でお水も飲めない。 お水を細めのシリンジで注入しようとすると、猛烈な勢いで心臓ばっくばくになってしまう。 こりゃいかん。まずすぎる。心不全起こすよ。 かといって水分を摂らないと、血栓症持ちのえびにとっては血液どろどろが致命傷となる。 より重篤な呼吸くるしー状態に陥る原因となるからだ。 いや、次回はもっと違うところに詰まってしまうかもしれないし。 今のこの飲まず食わずぐったりの根本的解決にならないことは百も承知の上だが 水分補給目的の輸液を家でしたい旨 昨夜獣医にFAXをしていた。 慢性腎不全の猫にこの自宅処置を行ってる人もいて、今じゃネット上でノウハウを調べることも出来る。 問題は許可されないケースが結構あるらしいってことだ。 針は医療用廃棄物として適切に処分されなければならないし、万一の場合人・動物ともに 感染症にかかる可能性だってあるから慎重になるんだろう。 うーん そうだね。でも私ちょっと前は未滅菌かもしんない、時に尖ったアレコレを プラスチックグローブでむんずと掴んだり、急いでる時は素手なことだってあったし・・・。 今更えびの病原菌なんて怖くも無いのよ。 で あっさり獣医にOKの許可を貰った やや拍子抜けの午後、診察開始時間にリュックに三脚と でかいデジカメ(音声動画が撮れる)を担いでレクチャーを受けに行ってきた。 そうそう、リュックには例の名無しの彼も押し込んで・・・・・・。 獣医第一声 「本当は猫を連れてきて、ここでご本人にやってもらうのが理想なんですが。じゃないとよく分からないと思うんです」 私 「(待ってましたとばかりに) 大丈夫。猫ならいるんですよ」 と嬉々としてリュックから名無しの彼を取り出す。 獣医・助手のおねいさん目が点 「・・・・・・まあ、無いよりはいいでしょう」 と用具の扱い方から講習開始である。 えびには60㏄のシリンジによる注入である。 滅菌パックをピーリングして薬液パックからシリンジへの吸い取り方、内部の気泡の追い出し方、 針との接続時の注意点諸々・・・といったハード方面の解説はほぼカメラまかせにしてふんふんと聞いていた。 そしていよいよどういう風にどこをつまんでどの角度でどんな感触を頼りに皮下注射するのかという段階になった。 名無しの彼の晴れ舞台である。 ぶすぶすと獣医に針を刺される名無しの彼を横目に、根掘り葉掘り訊いてみる。 たとえば針をどの長さまで挿入するのか、どんな感触があったら失敗なのか 注入はどのくらいのスピードで行うのか等等と。 しかし結局のところ個体差があるから「お、上手く入ったな」ってのは経験で知るしかないのが本音らしい。 てことはだ。 獣医の目の前で実践してみるのも、家で初めて刺してみるのも状況はイーブンってことじゃん。 なら問題ない。 手順さえ間違えなければ決して心配することはないってことだ。 帰ったらカメラをテレビに繫いで何べんも手順を予習しよう。 心を落ち着かせれば大丈夫に違いない。 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 獣医を出たら外は機銃掃射にあったかのような激しい雨。 さっき私に興奮して気持ち悪いヨダレを振りかけやがったゴールデンレトリバーを連れたおっさんが 外で雨宿りしてた。 というか、20分以上私のレクチャーで助手のおねいさんが拘束されてたせいで、 外にある忘れ物傘を貸して下さいと言えずにびしょぬれになって待ってたらしい。 というか、というか もう既に犬ともどもびしょぬれじゃん。 けっ。 ざまみやがれ。 混んでんだからさ、診察が終わった躾の悪いデカい犬は外に出しとくのが当然のマナーだよ。 なんで精密機械付きの三脚担いだ私が 慌てて小雨の外に非難しなくちゃなんなかったってんだよ。 すれ違っても詫びの一言も入れないからこういう目に合うんだ。 ふんっっっ。 雨は織り込み済みとはいえ、それはそれは近年まれにみる見事な豪雨っぷりだった。 カメラを雲台ごと三脚から外し、タオルで包んでビニールに入れ名無しの彼ともどもリュックに放り込んだ。 マスカラでぐるりんとまつげを上昇カーブかけてたせいで雨粒がばんばん目に入る。 こうなったらメガネなんてあってもなくても一緒なんだな。 眼窩のフラットな東洋人にとって、睫毛がいかに大事なものかを痛感しながらちゃりんこをこぐ。 途中でさして意味を成さない傘をさしたハニーと会った。 二人して海にでも落ちたかってくらいびしょびしょになって帰宅→即シャワー→即洗濯。 リュックの名無しの彼もずぶぬれなのでせんたっきに放り込んだ。 さて 人間のご飯を終えたら、えびのご飯、しばらくしたらいよいよ皮下輸液だね。 きっと大丈夫。 #
by shioyebis
| 2005-06-04 17:43
| えびす病気の記録
2005年 06月 03日
本当は1月の段階で、えびの拾い主であるK嬢に教えてもらってたんだけど、 その時の状態は血栓が肺に詰まったと思われる呼吸困難で、えびは数日苦しい生活を余儀なくされたが 最後に自らの生きたいというパワーで血栓をどこかにやってしまった。 (=げーをして) それからは胃酸に負けない、腸まで届くというナットウキナーゼを頑張って飲んで それなりに穏やかな時間を過ごしていた。 だからだろうか、私は今までこれが必要だと思えなかったのだ。 ルルドの聖水と御助けの聖母の御メダイ。 今日、昼休みに四谷までタクシーですっ飛んで買いに行った。 メダイは首にかける。 すぐ横にはえびの守護者と勝手に信じるとげぬき地蔵の(参道で買った)無病息災祈願のガラス球が ぶらさがってるが気にしない。神でも仏でも聖母でも、えびを助けてくれるなら誰でもいい。 聖水は他に300ccくらいのポリ容器も入手 でも今は違う。 イキモノとして必要最低限の生命活動を維持する気力が沸かないえび。 ご飯が嫌いどころかお水も飲めない。 一番大事な心臓のお薬を元に戻したり、食欲を刺激するステロイドを飲ませたりしたけど一向に何事もおこんない。 というか、日々からだの難儀度が増していて、息をするのが精一杯な様相だ。 こんな状態で毎朝毎晩のa/dの強制給餌や、お水の強制注入のストレスで 急に心不全を起こすのではないかという不安と、万一の可能性を天秤にかける日々。 血栓の時のげーのように、何がきっかけで急に良くなるか分からないから という小さな希望。 でもよくよく冷静になってみれば 物理的に詰まり物を排斥しようというプラスのエネルギーでぎんぎんになっていた血栓騒動と今とは、明らかに違う。 命が枯れる そんな気がしてならない。 勿論心臓の薬は今でも給餌の後にしっかり飲んでくれているし、もしかしたら急激に腎数値が上がる何かが起こったための虚脱なのかもしれない。 でも例えそうだとしても 今1日のほとんどをぐったり過ごすえびをキャリーに入れ自転車に乗せてお医者に行くことはとても出来ない。 血液検査をしたとしても、(そりゃ腎数値は上がってるかもしれないが)輸液をすれば直ります。 気分が良くなります。 という保証もありゃしない。 むしろ 心臓が弱って 弱りきっているとしか考えられない って言われる可能性のほうが十二分に高いだろう。 獣医への相談なら可能な限り電話で済ますべきだと思う。 彼のQOLを考えたらやっぱりえびを連れ出すことは、私にはできないから。 大学に電話をしたところやはり現状で主だった原因を見極めることは難しく 少し輸液で水分補給をしてみるのも有効かもしれないとのことである。 えびは倒れた当初胸に水が貯留して肺を圧迫、呼吸くるしーな生活を2ヵ月半送ったから、 本当に慎重な量を探す必要があるし、しかも自宅輸液が大前提になるが。 これについてはまた明日考えることと使用。 とりあえず今日のところは神頼み・・・・・・。 #
by shioyebis
| 2005-06-03 19:34
| えびす病気の記録
2005年 06月 03日
朝晩たっぷり時間をかけて流動食状態にふやかしたa/dを食べさせ、嫌がられつつも何とかお水を飲ませ、お薬をぽいして。 母は、食べなくなったらもう最期ということを経験で知っていて、ハニーは2年近くもよく頑張ったんだから・・・と言う。 母の場合はいずれも高齢猫だったし、ハニーはいざってその時に自分が深い喪失感と悲しみに耐えられないもんだから わかったようなことを言っているところもある。 心臓のお薬だって元の、いつものアレに戻したのに。利いてないのか 相変わらずぐったりするだけの時間をもうっと過ごし かったるげに部屋の隅っこで平べったく伸びている。 呼吸困難を呈するでもなく、おだやかな衰弱って感じ。 その静かな姿に ひょっとして命の焔がふっと消える間近ってこういうものなんじゃないか、 と思ったりする。 えびは十分すぎるくらいにたくさんたくさん頑張ってたくさんたくさんいい子ちゃんだったけど それももう疲れちゃったのかもしれない。 そんな静かで穏やかな弱気が私を襲うのは初めてのことだ。 でももう一度でいいから シリンジで無理やり押し込まれるんじゃなくて、ご飯を美味しい美味しいと味わわせてあげたい。 #
by shioyebis
| 2005-06-03 01:29
| えびす病気の記録
2005年 05月 31日
昨日からお水が飲めない。 正確には 飲む気はあるんだけど、なぜか 飲めない。 今朝はa/d強制給餌だったし(涙)。 明らかに おかしい おととい日曜朝にげー。この時は黄色。 昨日月曜は日中と寝る前に黒いげー。活性炭。 きっと活性炭を戻す時に胃から喉の粘膜のどこかを傷つけたのではなかろうかと推測する。 で、獣医にFAX。 とりあえず処方されたのは 動物用に調整されたと思われる漢方系胃腸薬(新○森獣医散) 抗生物質(アモキ○シリン) 副腎皮質ホルモン=ステロイド(プレド○ゾロン) 吐き気止め(メトク○プラミド) 夕飯もa/dにたっぷりぬるま湯を溶いた「ほぼ流動食」をシリンジで数本分お口に押し込む。 同時に開けたk/dは匂いをかいだだけでそそくさと逃げてしまった。 うーん 確かに。 こんなくっさいもの誰が食べるんだか。 もし喉が痛いのであれば抗生物質も入ってるからきっとすぐによくなる。 よくなる。 明日からしばらく早起きで強制給餌かしら。 えびがよくなってくれるならそれでも一向に構わないし 強制給餌と大量のお薬投与で鬼にもなれる。 とりあえず よくなれー! #
by shioyebis
| 2005-05-31 21:58
| えびす病気の記録
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えびちゃん2003年9月に心臓病発覚!からの軌跡など。しかし最近は悪態ダダ漏れ日記化してるためコメント機能は切ってます。苦情等あったら別館ねずみ小屋へどうぞ。ただしスルーされても文句言わないように。 by shioyebis Most truckbacks only in English are prohibited. *猫の肥大型心筋症関連 の 記録はえびちゃんカテゴリ からどうぞ *別館「ねずみ小屋」はこちら カレンダー
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